私が頻繁に足を運ぶGEELONG(ジーロング)エリアを今回は紹介します。メルボルン観光に興味がある方は読んでみてください。
工業都市から、海辺のカルチャータウンへ
Geelong(ジーロング)
📍 ビクトリア州・メルボルンから南西へ約75 km
🚆 V/Line電車で約1時間
👥 人口:約29万人(2024年時点)
ジーロングは、ビクトリア州第2の都市として発展してきた港町。
人口は約29万人(2024年時点)。かつてはウール産業と自動車工場で知られたが、近年はアート・カフェ・クラフトビールなど、新しい文化が街を彩り始めている。
古い倉庫や工場をリノベーションした建物が多く、どこか“レトロで新しい”空気が漂う。
これから紹介するビール工場や、定番の観光スポットでもあるウールミュージアムはその名残を感じることができる人気の観光場所。
「英語に浸かりながら、暮らしを楽しむ」にはちょうどいい規模感の街。
メルボルンから1時間。ほどよく近く、ちょうどいい距離
ジーロングまではメルボルンからV/Line(州鉄道)で約1時間。
色は紫色の電車で、日本で言う特急快速のような役割の電車。
都会の喧騒を離れ、海を見ながらリフレッシュしたい週末に最適。
街はコンパクトで歩きやすく、ウォーターフロントやショッピングストリートも徒歩圏内にまとまっている。
公共交通も整備されており、車がなくても十分に楽しめるのがポイント。
電車の本数は1時間に1本と比較的多め。
Mykyの値段が通常の値段とは異なるので注意が必要です!
”ちょっと怖め”海辺を彩る木の人形たち
Baywalk Bollards Trail – ジーロングの“顔”

駅から5分、ウォーターフロントを歩けば、海風とともに現れる木の人形たち。
これがジーロングの象徴といわれる、「Baywalk Bollards Trail(ボラード・トレイル)」。
100体を超える木製の彫刻は、アーティスト Jan Mitchell によって1990年代に制作されたもの。
かつて港を支えていた古い桟橋の杭を再利用し、漁師、消防士、サーファー、バンドマンなど、ジーロングの歴史と人々をポップに作られている。
一つひとつのボラードには表情があり、写真を撮るたびに“街の物語”を見つけられる。
海沿いのあちこちにあるため入場料はなく、もちろん無料。
平日はもちろん週末散歩にもぴったりのルートだ。



街のあちこちで見ることができるので街歩きにぴったり。
調べてみるまで100体もいたなんて知りませんでした(笑)
ジーロングといえばコレ!というような置物たち。
怖いけどクセになる。そんな置物たちです。
ビールの香りに誘われて Little Creatures Brewery
Little Creatures Brewery

かつて羊毛工場だった建物をリノベーションしたのが、街のランドマーク的存在「Little Creatures Brewery Geelong」。
赤レンガ造りの外観に鋸屋根(のこぎり屋根)が連なる、インダストリアルな空間。
内部ではホップの香りがふんわりと漂い、ガラス越しに見える醸造タンクが並ぶ。
看板メニューはペールエール。
柑橘のように爽やかで、ほどよい苦みが心地よい。
家族連れや友人同士で着ているような方も多く、焼きたてのピザやシェアプレートを頬張りながら、ビールを片手に語り合うローカルたちの姿も印象的。
飲まない人でも、コーヒーやノンアルコール類がある場合もあるので“雰囲気を楽しむだけ”でもOK。


店内の様子と食事の風景。ビールは醸造タンクから新鮮なのもがいただける。
音楽とビール、そしてそれらに合う食事と充実した夜にぴったり。
ブルワリーツアーもあり、麦芽の香りをかぎながら製造工程を学べる。
英語が少し心配でも、ガイドの笑顔とテンポの良い説明で楽しく体験可能。
ここでは「学ぶ」と「楽しむ」が自然に交わっている。
駅から若干歩く必要があり、オープンも夜からのため宿泊込みで訪れるほうが、十分に満喫することができるかもしれない。
そのほかにも様々なイベントがあり、お酒を飲むのことが苦手な方でも楽しめるコンテンツが充実している。詳しくはホームページ内の「WHAT‘S ON」から確認してみてほしい。

ここでしか飲むことができないチェリー風味のビールも飲みました。ほのかな苦みの中に感じる甘味でスッキリ飲めました・
食事もおいしくて雰囲気も落ち着いており静か。
のんびりまったりお酒を楽しみたい方に一度行ってみてほしいです!
Little Creatures Breweryについて
📍221 Swanston St, Geelong VIC 3220, Australia
📞Ph: +61 (3) 5202 4009
ビール工場は海沿いにはないので調べてから行くことをおすすめします。
産業の記憶が息づく博物館 National Wool Museum
National Wool Museum

ジーロングが“ウールの街”と呼ばれる所以を知るなら、
「National Wool Museum(ナショナル・ウール・ミュージアム)」へ。
1872年に建てられた石造りの倉庫をそのまま利用したこの施設では、オーストラリアの羊毛産業の歴史を、リアルな展示とともに学べる。
羊の毛刈り機や紡績機械が今も動き、羊毛が衣服になるまでの工程を、音と手触りで体験できる。
建物内部に大きく構える織物マシンも見どころのひとつ。
当時の暮らしを再現したような建物のセットや、実際に使われていたような機会があったりと学びながら回れるのがポイント。



巨大な織物マシンを囲むように、らせん状の作りをしており、上から下までくまなく観察できる。展示物は古いものから現代、そして現在活躍されている方を中心に取り扱っており、歴史も学ぶことができる。
時にはファッション展示やテキスタイルアート展も開催。
文化・デザイン・産業の交差点として、ジーロングの“ものづくり精神”を今に伝えている。これから有名になるであろうデザイナーの作品に出合えるかもしれない。

英語学習の場としてもオススメ。展示解説を読み、映像を見ながら、「オーストラリアを支えた産業」を英語で理解できるのは貴重な体験だ。
服飾学生の制作物を見ることができました。
ファッション好きの方にはもってこいのスポットかも。
個人的にメルボルンで一番おいしいジャパレス
Tomodachi Izakaya Bar


昼食で迷ったら候補に入れてほしいのがこの店舗。
価格もそこまで高くなく、メニューの豊富なお店だ。
柚子胡椒ラーメンは沖縄のソーキそばを思い出させるような出汁がメインで味わい深い。ほんのり香るゆずの風味と、ピリ辛のこしょうがいいアクセントにもなっている。
弁当は選べる種類がかなり豊富で、ポークベリーは味が染みていておいしい。
日本で食べられる角煮が恋しい方にはぜひおすすめしたい一品。
昼はランチ、夜はバーと雰囲気が変わるのもこの店舗の見逃せないポイント。
壁中に並べられた数々の日本のお酒、シティではなかなか出会えないようなお酒もあるので日本を思い出したいときによりたくなるような店舗だ。

ゆずラーメンにカレーセットとつけて注文


ポークベリー弁当。お肉は箸で切れるほどとろとろ。
甘めのたれとも相性が良く口当たりもなめらか。弁当はメインメニューが変更することができ、この他にも唐揚げやてりやきサーモンなどもある。

月1で行くくらい好きなジャパレスです。(ガチ
店外で食べると海を見ながら食べることができるので、より海外に来てるなぁなんて気分になれます。
Tomodachi izakaya & Barについて
📍85A little malop st geelong vic 3220
📍Shop 3 6-8 Eastern beach road. Geelong, Vic 3220
📞Ph: 0432 733 092
この記事のまとめ
港町ジーロングは、派手さよりも“穏やかで生活感”がある街でした。
メルボルンの都会的なリズムから少し離れるだけで、海風に混じる麦芽の香り、木の彫刻が並ぶ遊歩道、そして羊毛が語る歴史に触れることができる。
Little Creatures Brewery では、リノベーションされた工場の中でクラフトビールとローカルの笑顔が交わり、Baywalk Bollards Trail では、カラフルな木の人形たちが訪れる人を温かく迎える。
さらに National Wool Museum では、オーストラリアの産業と職人の魂を肌で感じられる。
おなかがすいたらTomodachi izakaya & Barで日本食。
懐かしい気持ちになることもできる。
ジーロングは、留学やワーキングホリデーで過ごす時間の中に、“オーストラリアの暮らし”を実感できる場所 ともいえる。
一杯のビール、一枚の風景、一つの会話、そのすべてが、この街を少しずつ特別にしてくれる。
休日のお出かけ候補の1つにぜひ入れてみてほしい。


