【メルボルン観光】ゴールドラッシュの記憶を残す街Araratで習字してきた

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今回はゴールドラッシュの記憶を残す静かな街Araratに行ってきました。

アララットでたどる、異文化と歴史の時間旅行

メルボルンから西へ約200km。
緩やかな丘陵とワイン畑が広がる道を抜けると、
金鉱の歴史が眠る街 Ararat(アララット) が見えてくる。

都会の喧騒から離れ、どこか時間がゆっくり流れるような空気。
かつてゴールドラッシュに沸き、中国から多くの鉱夫たちが夢を追いかけて辿り着いた場所。
人々の暮らしと歴史が静かに息づいているのがこの町の特徴。

アララットは、ヴィクトリア州の内陸部にある中規模の地方都市。
メルボルンから電車・車で約2時間半。

人口は約8,500人ほど(行政区全体では約1万1,000人)。
大都市ほどの賑わいはないが、その分、地元の人との距離が近く、暮らすように旅をするにはぴったりの場所

電車で向かう場合、Mykyカードではなくチケットを購入する必要があります。時間に余裕を持つことも忘れずに。

「昔の家」に残る、アララットの記憶たち

Langi Morgala Museum

ゴールドラッシュの記憶を今に伝える「Langi Morgala Museum(ランギ・モルガラ博物館)」。
名前の「Langi Morgala」は、先住民族の言葉で“昔の家”という意味を持つ。

1870年代の倉庫を改装した建物の中には、開拓時代の家具、鉄道模型、金鉱採掘の道具、そしてアボリジニ文化に関する展示まで、地域の歩みを一望できるコレクションが並ぶ。

アボリジニのアートもあり使われていたであろう道具や、アボリジニの壁画アートも展示されている。シティ内の美術館などでは見ることができない実際の壁画の一部を見ることができるのが良いところ
撮影は禁止されていたので、気になる方は見に行ってみてほしい。

館内はこんな感じ。3時に閉館してしまうので注意。
奥にアボリジニ関連のものがある。

ゴールドラッシュを支えた中国人たちの物語

Gum San Chinese Heritage Centre

アララットという街の誕生には、中国人鉱夫の存在が欠かせない。
1857年、バララットへ向かう途中でこの地に金を発見した彼らが、
後に街を築いた。それがアララットの始まりだ。

Gum San Chinese Heritage Centre(グム・サン中国遺産センター)」は、その歴史を体験的に学べるミュージアム。

中に入ると、当時の鉱山労働を再現した展示や、船で海を渡る中国人移民の物語、そして彼らが受けた偏見や差別と、それを乗り越えた希望の歴史が語られている。

館内には手書きの書簡や伝統衣装、中国式の屋根が印象的なアーキテクチャを見ることができる。
習字を体験で着たり、かつての中国人が来ていた衣装を着ることもでき、歴史や暮らしの在り方を学ぶのにも最適。

異国の地で生き抜いた人々の足跡が、静かに胸を打つ博物館。

館内の様子。日曜日に行ったが見学者は多くなく、のんびりと回ることができた。

館内で体験できる衣装と習字。オーストラリアを書いてみた。

習字体験と羽織物を着る体験をしました。
当時の方がどんな暮らしをしていたのかも知ることができて満足。館内ツアーもあるらしく英語学習にも良さそう。

ロケーションと周辺の楽しみ

アララットは、グランピアンズ国立公園(Grampians National Park)の玄関口でもある。
ツアーや観光の際に通過している方も多いかもしれない。

博物館巡りの後に、自然散策やワイナリー巡りを組み合わせるのもおすすめ。

タウンホールとローカルパブ。時間がゆっくりながれているように感じる。

この記事のまとめ

金を求めてやってきた人々の夢、文化の交差点として育まれた街の記憶、そして今も静かに続く、地元の人々の温かい生活が見れるこの街。
決して大きくはなく、見どころが豊富にあるわけではないがオーストラリアのゴールドラッシュ時代の歴史を確かに現代につないでいる。

Langi Morgala Museum で過去を感じ、Gum San Heritage Centre で異文化の物語に触れてみてはいかがだろうか。

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