【メルボルンでBuskingに挑戦】海外でイラスト販売を始めて分かったこと|ライセンス・おすすめスポット・感想

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「知ってもらわなければ始まらない」無名イラストレーターの挑戦

オーストラリアへ来てから、ありがたいことに少しずつイラスト制作のご依頼をいただけるようになりました。

フードイラストの制作やアパレル商品のデザインなど、日本では経験できなかったお仕事にも携わる機会があり、アーティストとして少しずつ経験を積んでいます。

しかし、アーティストとして活動を続けていくには、まだまだ知名度が足りません。

SNSへ作品を投稿するだけでは、見てもらえる人には限りがあります。また、学生ビザで滞在しているため、アルバイトができる時間にも制限があり、イラストだけで生活していくにはまだ難しいのが現状です。

「もっと多くの人に作品を知ってもらうにはどうしたらいいのだろう。」

そう考えたときに思いついたのが、Busking(バスキング)でした。

日本では「路上ライブ」というイメージが強いBuskingですが、メルボルンでは音楽だけではありません。その場で絵を描いたり、自分の作品を販売したりすることもBuskingの一つとして認められています。

作品を直接見てもらい、お客様と会話をしながら販売できる。


アーティストとして、自分を知ってもらうための大きな挑戦になると思い、今回初めてBuskingに挑戦することにしました。

メルボルンはBusking文化が根付く街

メルボルンは「アートと音楽の街」として知られています。

実際に街を歩いてみると、その理由がよく分かります。

Bourke Street Mallではギターやピアノを演奏するミュージシャンが集まり、Southbankでは大道芸人が観光客を楽しませています。Hosier Laneのようなストリートアートで有名なエリアでは、絵を描いているアーティストや作品を販売しているクリエイターの姿も見かけます。


Buskingは特別なイベントではなく、メルボルンでは街の日常風景の一部です。

平日でも多くのBuskerが活動しており、街を歩いているだけでさまざまなパフォーマンスを楽しむことができます。

特に驚いたのは、そのクオリティの高さでした。

日本では趣味として活動している方を見かけることが多い印象ですが、メルボルンではヨーロッパツアーを行っているミュージシャンや、本国でプロとして活動しているアーティストがBuskingをしていることも珍しくありません。

演奏が始まると自然と人が集まり、終わる頃には大きな拍手が起こります。

街全体が一つのステージになっているような雰囲気があり、芸術が生活の中に溶け込んでいることを実感しました。

もちろん、Buskingは音楽だけではありません。

  • イラストレーター
  • ライブペイント
  • 似顔絵アーティスト
  • ジャグリング
  • マジック
  • ダンス
  • 生け花

など、活動のジャンルは実にさまざまです。

実際に歩いていると、日本人アーティストが作品を販売している姿を見かけることもありました。

以前から「いつか自分もこの街で作品を販売してみたい」と思っていたこともあり、今回その一歩を踏み出すことにしました。

Buskingを始めるにはライセンスが必要

メルボルン市内の公共スペースでBuskingを行う場合は、基本的にBusking Permit(バスキングライセンス)の取得が必要です。

Buskingと一言でいっても、音楽演奏や大道芸、ライブペイント、作品販売など活動内容によって必要な許可が異なります。

私が今回取得したのは、

  • パフォーマンス用ライセンス
  • イラスト販売用ライセンス

の2種類です。

今回私はパフォーマンスライセンス料金でAUS$30と販売費用でAUS$100を支払いました。
料金や制度は変更される場合があるため、取得を検討されている方は事前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

公式サイトはコチラから
https://www.melbourne.vic.gov.au/busking-permits

取得方法の説明に関しては、他の方が細かく説明しておりますのでわからない方は調べてみてくださいね。

ちなみに、ライセンスを取得すればどこでも自由に活動できるというわけではありません。

歩行者の通行を妨げないことや、大きな音で周囲に迷惑をかけないこと、指定されたエリアで活動することなど、さまざまなルールが定められています。

こうしたルールがあるからこそ、Buskingが街の文化として受け入れられ、多くの人が安心して楽しめる環境が作られているのだと感じました。

パフォーマンスだけであれば費用はかなり抑えられるので、興味がある方は挑戦してみてもいいかもしれません!

Buskingに向けて準備したもの

ライセンスを取得したら、次は販売する作品の準備です。

今回はオーストラリアの印刷会社へ依頼し、

  • ポスター2種類(各50枚)
  • ポストカード2種類(各50枚)
  • 名刺

を制作しました。

 

ポスターはインテリアとして飾りやすいA4サイズを選び、ポストカードは旅行のお土産としても手に取りやすいように準備しました。

 

また、名刺にはInstagramのQRコードを掲載し、作品を購入されなかった方でも後からSNSで活動を見てもらえるよう工夫しています。

特に無名の私はBuskingは、その日の売上だけが目的ではありません。

作品を知ってもらい、SNSを通じて今後の活動につながるきっかけを作ることも、大切な目的の一つだと考えて臨みました。

商品が届き、自宅で作品を並べてみると、「本当にこれを路上で販売するんだ」という実感が湧いてきました。

期待と同時に、不安も大きくなります。

日本では経験したことのない挑戦だからこそ、緊張していたのを今でも覚えています。

この簡素で寂しいの売り場が私の初めての売り場です!これでもたくさん準備してワクワクして道で声かけをしました。いい思い出です!
ちなみにお客さまはゼロでした!

人通りを求めてSwanston Streetへ

Southbankでアドバイスをもらった私は、次にSwanston Streetへ移動することにしました。

メルボルンCBDを代表するメインストリートであり、平日でも非常に多くの人が行き交うエリアです。

到着してまず感じたのは、人の多さでした。

Southbankとは比べものにならないほど多くの人が歩いています。

「これなら作品を見てもらえるかもしれない。」

そんな期待を胸に、再び作品を並べます。

ところが、人は多いものの、歩くスピードも非常に速いことに気付きました。

仕事へ向かう人、買い物をしている人、友人との待ち合わせへ急ぐ人。

写真を撮ってくれる方や、「かわいいね」と声をかけてくださる方はいましたが、作品をじっくり見てもらうまでにはなかなかつながりません。

人が多いことと、作品が売れることは別問題。

Buskingは場所選びだけではなく、「その場所を歩く人」がどんな目的でそこにいるのかまで考える必要があるのだと実感しました。

初めてのバスキングは惨敗。課題の多い一日だった。

結果から言えば、この日のBuskingは決して成功とは言えませんでした。

作品を手に取って見てくださる方や、足を止めて話しかけてくださる方は何人もいました。
しかし、イラストを購入してくださる方はいませんでした。

一方で、パフォーマンスを見てくださった方からは、少額ではありますがチップをいただくことができました。

「応援しています。」
「これからも頑張ってね。」

そんな言葉とともに渡していただいたチップは、金額以上に嬉しいものでした。

もちろん、売上だけを見れば悔しい結果です。

ポスターやポストカードを制作するための印刷費、ライセンス取得費、そして準備にかけた時間を考えれば、大きな赤字とともに幕を閉じました。

初めてのBuskingで感じた課題

今回の結果だけを見ると、大きな売上にはつながりませんでした。

いただいたチップも、ドリンク一本買えるかどうかという程度です。

しかし、私は今回のBuskingを失敗だったとは思っていません。

むしろ、多くの課題が見えた一日でした。

例えば、

  • どの場所で販売するか
  • 何時から始めるか
  • 商品の並べ方
  • 声のかけ方
  • お客様とのコミュニケーション
  • ライブペイントを取り入れるかどうか

売れなかった理由はいくらでも考えられます。

逆に言えば、それだけ改善できるポイントが見つかったということでもあります。

Buskingは作品が良ければ売れる世界ではありません。

場所、時間、人の流れ、ディスプレイ、コミュニケーション。

すべてが組み合わさって初めて、お客様の目に留まるのだと感じました。

「手に取って、お金を払ってまで欲しい」と思っていただくこと難しさを学ぶことができたのでモチベーションアップにもつながりました。

これからBuskingを始める人へ

もし、これからメルボルンでBuskingを始めたいと考えている方がいるなら、私から伝えたいことがあります。

まずは売上を目標にしすぎないことです。

最初は街の雰囲気を知ること、どんなBuskerが活動しているのかを観察することだけでも十分価値があります。

そして、他のBuskerと積極的に話してみることもおすすめです。

今回いただいたアドバイスの多くは、インターネットでは見つからない現地ならではの情報でした。

場所によって客層も違えば、売れやすい時間帯も違います。

実際に活動している人から話を聞くことで、多くの発見がありました。

また、作品を販売するだけでなく、制作風景を見せたり、その場で似顔絵を描いたりと、「見てもらう工夫」を取り入れることもBuskingでは大切だと感じました。

英語が苦手な方は積極的にやってみるべき!
話さなければいけない環境は成長に必須です!

海外だからこそ挑戦してみたいは大事!

海外で活動することは、言葉の壁や文化の違いもあり、決して簡単ではありません。

それでも、自分の作品を目の前で見てもらい、感想をいただき、その場で会話が生まれる時間は、SNSでは得られない貴重な経験でした。

今回のBuskingでは大きな結果を残すことはできませんでしたが、「次はもっとこうしてみよう」という課題がたくさん見つかりました。


これも一つの大きな収穫です。


SORAKAN ARTでは、これからもオーストラリアを拠点に、Buskingやマーケットへの出店、アートイベントへの参加など、新しい挑戦を続けていきます。

その経験や学びも、このブログを通して発信していく予定です。

もしメルボルンでBuskingを考えている方や、海外で作品を販売してみたいと思っている方がいれば、この記事が少しでも参考になれば嬉しく思います。
一緒に頑張れる方にこの記事が刺さりますように。

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